医歯学図書館では7月に資料の引越し作業を終えましたが、保存スペースや事務室の片づけをしていて、古い道具も見つけました。今回は、そんな道具を少しご紹介します。
まずはこれ。木製の、昔のプレス機です。
ちょっと見づらいですが、板が上から3つ付いていて、ハンドルで中の板を上下できるようになっています。下の板と中の板の間に綴じたい紙を挟み、中の板をぎゅっと下げて固定する道具です。紙を固定しておいて、背表紙に糊付けしたりするのに使った、昔の製本の道具でした。
本を修理するときには、今でも使えます。
続いてこれ。大きさは30cmくらい。目録カードを仕分けするのに使っていました。どんなカードかというと、10×13cmくらいの厚紙のカードに、本の情報(タイトル、著者名、出版社など)を書いたもので、そのカードを木製ケースにストックしていたのです。PCのない時代は、紙のカードをめくってどんな本があるのか調べていました。
この仕切板は、目録カードをケースに収めるときの仕分けに使っていたようです。(検索したら、図書館用品のメーカーでは今でも販売していました…)
今では、Webで蔵書検索OPACが使えるので、医歯学図書館では紙の目録カードはもうありません。
ちなみに、現在の図書館用品でよく使うのは、こんなものがあります。
左から、ラベルキーパー、背ラベルシート、禁帯出シール、です。
中央の背ラベルシートに分類記号を印字して、本の背表紙に貼ります。その上から、補強のために透明なラベルキーパーを貼っています。
館外に持ち出せない本には、右の「禁帯出」というシールも貼ります。
片付けをするといろいろなものが出てくるので、引越しもたまにはいいですね。
またの機会に、ほかにも図書館用品をご紹介します。