夏の暑さも落ち着き,秋らしくなってきた10月半ば。
ようやく足場の設置作業が終わり,外壁が防音シートで覆われました。
外壁のタイルは,所々欠けもあり傷んでいましたが,
今回,一部補修を行う予定です。
次にお目見えする時は,端正な姿を見せてくれることでしょう。
一方,建物の中は現在こんな感じです。
壁や床の表層的な部分はすべて除かれ,
配管・ダクトの撤去,スミ出し,壁斫(はつ)り工事等を進めています。
ここでちょっと余談ですが,改修現場の打ち合わせでは,
建築業者・施設担当者の間で,建築の専門用語が頻繁に飛び交います。
その場でわからない用語は,打ち合わせの後に調べたりもするのですが,
事典の一括検索ができるデータベース「JapanKnowledge」が役に立っています。
例えば,今回の説明の中で出てきた「スミ出し」をという用語をJapanKnowledgeで検索してみると…,
- スミ出し…建築現場で、柱・梁・壁面などの構造体に工事の基準となる線を、 設計図面通りに墨やインクで記すこと
こんな風に,自席で手軽に調べることができます。
話を戻しまして,写真は2階・北側の様子です。
8月まではここにたくさんの本が置かれていましたが,
今や天井も床も一面コンクリートで,図書館の面影はもう全く追えません。
しいて言えば奥に見えるサッシでしょうか…。
知り合いの全くいない土地で,同級生を見つけたような気分になりました。
ここからどう変化していくのか,要注目です。
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引用文献:"すみ‐だし【墨出し】", デジタル大辞泉, JapanKnowledge, https://japanknowledge.com , (参照 2021-10-22)